「カルテの未来」を共に作る仲間として。精神科医が語る、Dr.MiRAI導入の実感と可能性
2022年に大阪・江坂で開業した「とくもとこもれびクリニック」。精神科だけでなく内科・泌尿器科もカバーし、訪問診療や看護も行う“地域のホームドクター”として、多くの患者に寄り添う徳本先生にDr.MiRAIをどのように活用しているのか、精神科という診療科ならではの視点や、導入して見えてきた可能性について伺いました。
「退院後のフォローまで支えたい」-クリニック開院のきっかけ-
開業されたきっかけについて教えてください。
開業のきっかけは、退院後の患者のフォローが行き届かない現実を目の当たりにしたことでした。入院中はきちんと薬を飲んでいても、自宅に戻ると服薬をやめたり、悪化しても対応できなかったりする。そうした“退院後のすき間”を埋めたいと思ったんです。
外来だけでなく、自ら患者のもとへ訪問して診療することで、より密接なケアを行う。その想いが、クリニックの形につながっています。
増え続ける患者数と記録業務の負担
システム導入前の課題について教えて下さい。
1日に80~90人を診療する日もあり、カルテの入力や事務作業が業務負担となっていました。特に訪問診療では、移動時間や限られたスペースの中での記録が大きな課題でした。
訪問も1人で診ているので、とにかく毎日が大変でした。記録作業も多く、診療後にはぐったりしていましたね。
診療の質を落とさず、業務効率を上げられるツール
システム導入後の変化について教えて下さい。
音声での入力や要約機能に可能性を感じ、すぐにDr.MIRAIの試験導入を決定。導入後は、業務の効率化だけでなく、診療スタイルそのものに変化が現れました。
導入してみてすぐに“これは使える”と感じました。今までよりも余裕を持って患者さんと向き合えるようになったんです。
患者対応の質が向上。口コミ評価にも変化が
Dr.MIRAIの導入によって、日々の業務にさまざまなポジティブな変化が生まれています。
- 業務時間の削減と集中力の向上
- 1日に80人以上診ても、まだ余力があるほど。記録作業のストレスがなくなり、集中力が続くようになりました。
- 患者との対話時間が増加
- 診察中にPCを打つ時間が減った分、目を見て話す時間が増えました。患者さんの満足度にも表れていると感じています。
- Google口コミの評価向上
- 導入後から良い口コミが増え、内容も“しっかり話を聞いてもらえた”という声が目立ちます。
- 訪問診療での活用
- 訪問先での記録が難しい場面でも、後で正確に記録ができるのがありがたいです。AIが“もう一人のサポーター”のような感覚です。
心理士・事務にも広がる活用の輪
Dr.MIRAI導入のメリットは医師だけではありません。
心理士や事務スタッフの負担も軽減され、働きやすさも向上しています。
心理士さんは入力が苦手だったんですが、今はそのまま話すだけでカルテができる。『こんなすごいソフト使っていいの!?』って言ってました(笑)。
入力が苦手なスタッフも、音声入力なら使いやすいと好評です。
「これからはAIカルテが標準に」-未来への期待-
最後に、Dr.MiRAI に興味のある先生方へ、ひとことメッセージをお願いします。
AIがいても、判断や方針を決めるのは医師です。余計な作業が減ることで、より深い診療に集中できるようになりました。また、みんなの治療方針がAIに蓄積されれば、これから学ぶ若い医師たちにとっても道しるべになる。Dr.MIRAIは、医療そのものを変える“ゲームチェンジャー”になる可能性があります。
クリニックの名前には「直射日光のような強い医療じゃなく、木漏れ日のような優しくあたたかな医療を提供したい」患者さん一人ひとりに寄り添いながら、地域全体をあたたかく照らすような存在でありたいという想いが込められています。
訪問診療、トータルケア、そしてAI活用——これからもとくもとこもれびクリニックの挑戦は続きます。